2022/04/19 10:10

私は、コーヒーに深く興味を持つようになってから、一つの夢がありました。

それは、コーヒー豆の栽培から、生豆生産、焙煎、そしてコーヒー抽出までを、国内で、一貫生産することです。
ですが、それは当時は非現実的なものでした。

当時イメージしたのが、ハウス栽培。日本の夏はコーヒーノキの栽培には暑すぎるぐらいですが、霜が降りると枯れてしまうコーヒーノキにとって、日本の冬は寒すぎる。寒い冬を越えるためにはハウスが必要なのです。ハウスを使い、燃料費をかけて作ったコーヒーはコスト的に商売として成り立つのか?しかも、1本のコーヒーノキでできる生豆はせいぜい500g程度、つまり私のようなミニマムロースターであっても、数十本から数百本の栽培が必要なのです。
もちろん、南西諸島や伊豆諸島の一部や小笠原諸島ではハウスは必要ありません。しかし、本州でコーヒー豆専門店を開業しようとしていた私にとっては、栽培のために南の島々で栽培することをイメージできなかったのです。(今考えると、想像力の欠如、勇気の無さ、本気度の低さ・・・としか思えないのですが)

あれから20年・・・本州でもコーヒー栽培の取り組みが行われ始めました。すごくワクワクしています。
その話をする前に、コーヒーの生産可能な地域についての話を行います。
・・・次回しますね。